トップページ > 発達性トラウマ障害
発達性トラウマ障害とは、幼少期の頃から続く、トラウマによるストレスや緊張に曝されたことで、心身に不具合が出るようになり、これを「発達性トラウマ障害」と呼んでいます。発達性トラウマ障害は、トラウマを抱えた子どもが成長していく過程を包括的にとらえる概念です。複雑性PTSDよりもさらに幅広い病態を含みます。例えば、表向きは発達障害とか、双極性障害であるとされて治療に取り組んでいたり、HSPや愛着障害、ボーダーライン、自己愛性パーソナリティなどと自己診断している方は多いですが、よくよく臨床場面で見ていくと発達性トラウマ障害かもしれません。大まかな特徴としては、①情緒不安定、②身体が弱い、③原因不明の体調不良、④否定的な自己イメージ、⑤対人関係が苦手、⑥生きづらいなどが挙げられます。
▶トラウマの与える影響
子どもの頃にトラウマが刻まれると、その影響により、うつ病などのあらゆる病気のリスクが跳ね上がると言われています。子どもの頃にあまりに強いストレス(トラウマ)に曝されると、生物学的な変化に歪みが生じて、現在進行形で脳内や身体に影響を及ぼし、形が変わってしまいます。環境の変化に対して、身体は身構えるようになり、何度も脅かされる状況にいると、固まり、凍りつきやすくなります。人が凍りつくときは、神経が痛むため、感覚が麻痺して、自分の体が切り離されたように感じたり、その後も酷い目に遭わされると、無力に打ちのめされて、動けなくなることもあります。外傷体験の衝撃というのは、一瞬にして情動を司る神経系に大きなダメージを与え、脳の神経回路、心的回路、身体内部で過剰なエネルギーが暴れて、脳の構造や心臓、気管支、お腹の働き、筋肉の状態さえ変えてしまいます。特に、発達早期に命の安全が脅かされるような体験してきた子どもは、基本となる神経発達のベースが育たないまま成長することになります。脅威に曝されたときに、身体は生き延びるために反応して、戦うか逃げるか、凍りつき反応が出ます。その後に、とどめを刺されるような体験すると、一瞬にしてブレーカが落ちたような状態になり、身体が崩れ落ちて、絶望します。幼いうちから、脅かされることが繰り返されると、無意識下で過緊張や凍りつき状態が持続するようになり、交感神経と背側迷走神経が過剰になって、筋肉の緊張を抜けず、本来の穏やかな自分が失われていきます。そして、取り返しのつかない恐怖や絶望を処理できずに、異常な状態が続くと、様々な身体症状や精神症状に混乱して、脳機能や免疫系、神経系、内分泌系の働きに多大な悪影響を及ぼします。その結果、生活音に対して過敏に反応したり、感情のアップダウンが激しかったり、低気圧が来るだけで動けなくなったり、人の目につくことが怖かったりして、学校社会や社会生活を営むことが難しくなり、無力で衰弱した状態で大人に成長していくことがあります。
PTSDでは、感覚が鋭くなり、脳のフィルターが全開で、自分の思うように過ごせなくて、心の防壁が無くなっていきます。外界のあらゆる細かい情報までもが、全部頭の中に入ってきて、それらの情報に注意が向きます。人が多い場面や不快な状況に置かれて、神経が高ぶると、自分を守ろうとするモードになり、情報処理が過剰になります。そして、人の気配や話す内容、音、匂い、振動、光などに過敏に反応し、ビックリしたり、視野が狭くなったりして、それらの脅威を遠ざけたくなります。神経が張りつめて、緊張や不快感が強くなると、動悸が激しくなり、胸が苦しくなったり、足が落ち着かなくなったりするので、息を潜めながら、目立たないようにしたり、そのような場面を避けたりします。また、嫌なことが起きる度に、胸が痛く、息はしづらく、身体のほうは、怖いものが増えて、日常生活に疲れます。身体の方が危険や脅威を感じると、滞っていたトラウマという莫大なエネルギーが疼くので、モヤモヤ、ソワソワ、ザワザワ、ムズムズなどの不快感が現われて、冷や汗をかき、焦燥感に駆られて、落ち着きがなくなり、じっとしていられなくなります。そのため、先読みをしてそういう状況にならないようにしたり、その場の最適な方法で切り抜けたり、相手を自分好みにコントロールしたくなります。また、不快感を処理できない場合には、居ても立っても居られないイライラや気が狂いそうな発作が起き、不適応な行動や嗜癖行為に走る人もいます。さらに、不快な感覚や苦痛に対して、自分の感覚を閉ざして、身体を麻痺させていくようになり、多様な解離症状が現れます。外の世界に対する自己調整が難しく、過剰警戒、意識の狭め、視野狭窄、過集中、集中困難、多動性、注意散漫、過剰思考、感覚鈍麻、離人、健忘、失感情、多幸感など症状を使い分けて対処します。
長年に渡り、自分を虐待する人物に関わり、生活空間の全体がストレスになることで、身体を蝕む過覚醒システムが慢性的に活性化して、現実の脅威だけでなく、想像上の脅威(目に見えない敵への不安)に対しても過敏に反応し、興奮するようになります。そして、脳や身体はトラウマ後の過剰な防衛にすっかり汚染されてしまって、合理的な脳が働かなくなり、感情に支配されて、本来の穏やかな自分を見失います。長期に渡り、脅かされる状況が続くと、過緊張や凍りついた状態が悪化し、自律神経系の調整不全が起きて、過覚醒と低覚醒の間を行き来するようになります。そして、脅威の対象がそばにいる状況が続くと、常に凍りつき状態になり、交感神経のエネルギーが尽きて、心臓の働きや筋肉が衰弱し、血液の循環が悪くなります。一方、背側迷走神経の働きはそのままで、首や肩、顔、胸、背中がガチコチに固まり、身体が怠くてしんどくて、感覚が麻痺し、解離傾向が強くなります。毎日がとても辛くて、頭がぼーっとして、起き上がるのさえしんどくなったり、半分眠ったように生きる低覚醒になります。心は鉛のように重たい身体や痛みの身体を切り離して、頭の中で生活するようになり、頭と身体の繋がりが断たれます。痛みから離れた頭の中での生活(解離傾向・離人感)は、陶酔感に浸り、心地良かったりします。また、恐怖や闘争・逃走反応の動悸の高まり、身体のしんどさに気づかなくて済むので、最初のうちは良いですが、次第に現実から離れていくことで、現実感が無くなり、迫害感が増します。そして、頭と身体が一致せずに、異常な状態が続くと、頭の中でネガティブな思考が勝手に浮かび、グルグル回るようになります。さらに、過去の嫌な記憶が蘇ると、頭の働きが鈍くなり、記憶力が低下して、頭の中を空っぽにして対処します。一方、身体の凍りついた状態が無意識下で持続すると、身体の感覚が分からなくなり、何も感じられなくなります。そして、自分は一体何を思っていたのか、何を考えていたのかなど、自分のことがよく分からなくなります。さらに、極度に脱力した状態が続くと、手足に力が入らず、首や肩、背中、頭は常に力が入って硬くなります。手足は自分のものではなく、重く動かしづらい身体で、日常生活を無理していると、身体や頭がどんどん異常な状態になり、心臓が弱り、気管支が狭まり、胸腺が委縮します。トラウマの悪影響はPTSDの枠組みに収まりきらずに、複雑性PTSDとして広範囲に及び、発達のアンバランスさ、感情や自己調整機能の障害、性格の凸凹、免疫システムの故障、ホルモンの症状、精神的症状、発達の偏り、複雑な心理機能、原因不明の身体症状、極端な行動などの様々な状態が見られます。最近では、子ども虐待は、第四の発達障害として注目されており、ヴァン・デア・コルクらは発達性トラウマ障害を診断名の一つとするべきだと主張しています。▶子どものトラウマ研究のページ
PTSD(過覚醒、再体験、回避)に診断されなくても、乳幼児期から児童期にかけて、家庭、学校、子どもを取り巻く生活空間の全体がストレス過多になり、小児期の逆境体験がもたらす影響は、脳と身体の神経系の働きを変えてしまいます。逆境体験が続き、生きるか死ぬかモードの生活になると、こころの発達にダメージを与え、精神疾患や発達障害、原因不明の身体症状、パーソナリティ障害、その他ありとあらゆる慢性病を発現させる原因になります。人がトラウマになってしまう暴力は、DVや虐待、ネグレクトという形で巷に満ち溢れています。一方、法律に適応されるものから、法からこぼれ落ちる暴力まであります。例えば、親の側に統合失調症等の精神疾患や発達障害、パーソナリティ障害、知的障害、ギャンブル、アルコール、自殺企図等があり、機能不全家庭のなかで子どもが普通に暮らしていけなくなります。また、家庭の経済状況が極度の貧困でまともな暮らしができないことがあります。さらに、幼少期の頃に手術ミスによる医療トラウマを受けたり、出生時の医療措置の影響で身体に深刻なダメージを受けたり、有害物質に過剰に暴露されたりして、心身のバランスを崩すことがあります。あとは、性同一性障害の人や性被害にあった人が変えようのない体を持つことの苦悩や、親が自分を殴り性的にも虐待を受けてきた人が親と同じ血が流れて、同じ遺伝子を持っている苦悩など、この世には様々な形の暴力があります。人間は世の中のあらゆる暴力のなかで、過剰に適応していきますが、些細な刺激に対しても身体の防衛反応が賦活されると、社会には適応しにくくなるので、恐怖や痛み、怒り、興奮、しんどさ、辛さを感じないようにします。そして、身体は限界にあって麻痺しており、何もないふりをして生きていきますが、心の中は傷だらけで、人格構造が病的に構造化されます。
人は大きなトラウマを負うと、脳のフィルターが全開になったり、視床の部分で感覚情報が断片化されたり、扁桃体という部分が過剰に反応したりするようになります。脳のフィルターが全開で、扁桃体が過剰に反応するようになると、本来危険でない情報でさえ脅威と判定して、ストレスホルモンを多量に分泌するようになるため、人を慢性的なストレス状態に置きます。ストレスホルモンが激増すると、人はそのストレスに対応するために、身体は無意識のうちに闘争もしくは逃走に備えようとします。そして、些細な物音や匂い、光、振動、相手の表情、視線に過敏に反応し、合理的な判断が出来なくなり、常に必要以上に緊張するようになります。さらに、感情が著しく覚醒させられる状況では、麻痺という反応を示すようになり、凍りつきや不動化、シャットダウン、離人、集中力低下、視界がぼやけるといった解離症状に陥るようになります。些細なことでも、体が凍りつくようになると、自律神経系が調整不全になり、体調不良およびパニック、過呼吸を引き起こして、社会の中での活動が制限されます。また、ストレスに曝されて、海馬が委縮していくと、一週間前の記憶、一年前の記憶、重要なライフイベントの記憶等、通常のもの忘れでは説明できない形で忘却されていき、記憶の定着を悪くさせます。長期に渡って、脅かされる状況が続くと、過覚醒の状態で生きるようになり、最初に影響が出てくるのが睡眠障害で、生活全般の困難から落ち着いて過ごすことができず、睡眠の質まで低下していきます。そして、ストレス過多が続くことで、身体内部は大量のストレスホルモンが分泌されるようになり、神経は過敏に反応していきます。しかし、生活全般のストレスや緊張に耐えれなくなると、ストレスホルモンは低下して、ストレスに弱くなり、免疫機能は低下します。ストレスホルモンが切れると、ストレスと戦えなくなり、炎症を起こす物質に侵されているうちに、過敏性腸症候群、胃潰瘍、鼻炎、蕁麻疹、アトピー、逆流性食道炎、上咽頭炎、副腎疲労になります。さらに、HPA系の機能調節異常により、自分の身体の弱い部分から爆発していき、症状化していくリスクが高まり、自己免疫疾患、線維筋痛症、顎関節症、慢性疲労症候群、心臓病、喘息、がんといった形で表れることがあります。また、自律神経失調症、うつ病、解離性障害、PTSD、原因不明の身体症状に悩まされます。
恐怖に麻痺させられ、闘争・逃走か、凍りつきか、崩れ落ちていくようなトラウマを負い、治療されることなく、長期化していくと、私である要素(私とともに成長して行く部分)と私でない要素(身体に刻み込まれたトラウマのせいで成長できない部分)に分断されます。トラウマ記憶の中核部分は、悪いものとして、身体のどこかに追いやられていって、自分の意識されない領域に凍結されることになります。ただし、現実場面で解離されたトラウマ(フラッシュバック、悪夢)が意識に現れたときに、恐れおののき、恐怖して行動するか、麻痺して動けなくなるか、身体症状として現れます。そして、過去に戻されて無力感に打ちのめされるか、被害妄想に取り憑かれた状態になり、身体は硬直させられ、過呼吸やパニックが起こり、ぐったりした状態になります。そのため、解離されたトラウマの想起は、想像できるうちに最も悪いものと経験されていき、想起させるきっかけや人間関係を回避することで対処しようとします。その結果、複合的なトラウマを負った人は、さまざまな刺激に対して、苦痛、恐怖、焦燥、怒りなどの反応を示すため、生活全般が困難になり、身体が凍りついて、解離症状(健忘、離人、麻痺、人格交代等)にはまり込みます。そして、精神的負担を減らすために、出来る限りストレスのない空間に逃避し、苦しいことは避けていきます。方法としては、自分の身体を切り離すとか、自分の世界に深く入り込むとか、目の前の作業に没頭するとか、依存できる相手に執着するとか、外の世界の人々との関係を遮断していくことで、そのような体験が無かったかのように組織化されて、安全で保護的な避難場所を見つけていきます。できるだけ楽しいところに逃げ込むことは、生き残りの戦略として適していますが、そこは外の世界の人々とは隔絶された憂鬱な空想が拡がる、愛も喜びもない不毛な場所になることがあります。
▶発達性トラウマ障害(児童期の逆境体験)※正式な診断名ではありません。
トラウマを負っていても必ずこのような症状が出るわけではありません。トラウマを負っていてもコミュニケーションが得意な人もいます。しかし、トラウマを負った人は、過緊張や過敏さ、警戒心、対人恐怖からコミュニケーションや対人関係等に障害が出やすいのも事実です。また、生まれ持った資質の弱さや脳の特性のアンバランスさ、身体の弱さ、感覚過敏、周囲にサポートしてくれる資源がない人は、同じストレスを受けても、通常の人に比べて、トラウマや解離性症状、ADHD症状を顕在化しやすくなります。あとは、複雑なトラウマ(発達性トラウマ障害)がある人と、生得的な発達障害がある人の区別をつけるのは難しいと言われています。
①コミュニケーションの障害
性的に虐待する親を持つことの絶望とか、ギャンブルやアルコール依存にはまる親を持つどうしようもなさとか、いじめられていても戦うこともできない無力な自分とか、父親から暴力を振るわれる母親を見ている無力な自分とか、様々な児童期の逆境体験があります。不幸な生い立ちの子どもは、良い思い出の記憶がほとんどなく、辛いことを思い出すだけなので、人に話すだけエピソードを持っていないことが多いです。同じクラスの子どもとの会話は、全く話がついていけなくて、別の世界の話のようで、惨めな気持ちになります。自分の変えようのない不幸を思い出す言葉が様々に散りばめられていると、どういう態度で振る舞っていいか分からず、躓いたり、傷ついたりしていきます。トラウマを負った幸せそうでない人の頭のなかと、幸せな家庭に育った子どもとか、普通にこだわる世間一般の考え方との間には、大きな壁があります。そして、自分の苦しみなんて、誰にも理解してもらえないので、自分のことを悟られないように外の世界の人々と距離を置くようになります。そのため、一人遊びが多くなり、想像上の友達と会話したり、絵を描いたり、本を読んだりする時間が長くなります。
慢性的なトラウマに曝された子どもは、感情や自己調整機能に障害が起きます。過覚醒システムが作動しているときは、活発な思考と活動が見られて、何かに熱中したり、妙に興奮して好戦的になったり、自分勝手でリスクを考えない問題行動を取るため、周りの人に嫌われていきます。その一方で、不安警戒・緊張システムが作動しているときは、用心深く、判断ミスが起きないようにしたり、誰にも気づかれないように息を潜めたり、自分は嫌われているに違いないとビクビクしながら、周りの視線を気にしています。また、低覚醒システムが作動しているときは、思考や判断力が鈍く、頭の中がぼーっとしていて、心がここにあらずな状態なので、その場に慣れるまで時間がかかりますが、無害で不思議な子に見られるかもしれません。ただし、無表情で、体が固まるなどの反応しているときは、周りの人から気味悪がられます。彼らは、自分の感情や行動のコントロールの効かない状態や人生のどうしようもなさに嘆き、悲しみ、怒り、人間不信になって元気を失くしていきます。
②対人関係の障害
健康的な人は、腹側迷走神経と交感神経のバランスがほど良く働くため、外の世界の人々と交流しても、リラックスして過ごせるため、社会の中で活動的に過ごすことが出来ます。しかし、大きなトラウマを負った人は、脳のフィルターが働かなくなるので感覚過敏になり、人の表情、視線、気配、音、匂いに敏感になり、慢性的にストレスを受けやすい状態です。嫌な目に遭うと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、交感神経に乗っ取られていきます。感情や興奮が高まる場面では、自分の理性よりも戦うか逃げるかの反応してしまい、過剰な覚醒や感情を抑制しようとして、身体が絶えず緊張させられます。そして、強い感情やフラッシュバックを抑えたり、闘争反応を抑制しなければならない状況にいたりすると、背側迷走神経が主導権を握り、生き生きとした世界が枯渇して、身動きがとれなくなります。また、集団場面に交わると、複雑な関係性や予測できないことが増すので、気配過敏や視線恐怖が強くなり、過剰な情報処理が必要になって、身体に制限がかかり、体調不良が起きて、疲れやすくなります。さらに、人に悪意を向けられると、身体がこわばり、胸が痛み、息苦しくなり、自分が自分でなくなる恐怖や相手に呑み込まれてしまうのではないだろうかという恐れが出て、人との対面を拒むようなことがあります。その結果、逃避的、無気力で、思考力や意欲も低下し、人間関係そのものが煩わしくなっていき、社会交流システムが遮断されます。また、様々なことで躓く体験が増えていくと、自分に価値が無いように思い、相手のことが信じられなくなります。
人が過覚醒システムに支配されると、細かいことまで調べるようになり、思考が活発化して、活動性が上昇し、物事に熱中していきますが、その一方で、興奮状態や情緒不安定が増して、イライラして周囲に当たるようになります。人が低覚醒システムに支配されると、憮然とした表情になり、人に対して感情が湧かなくなり、無感覚で、人と直接関わっている感じが無くなります。複雑なトラウマがある人は、過覚醒と低覚醒の間を行き来して、気分の上がり下がりが激しく、自分の状態がすぐに変わってしまうため、自分の発言に一貫性がなく、他者の信用を失いやすいです。また、解離性健忘により、記憶の連続性が断たれている人は、一日一日を実感を持って積み重ねていくことができず、身近な人との約束を忘れて、裏切者になってしまうかもしれません。
③感覚過敏と鈍麻
脅かされる状況にいる人は、過剰警戒になり、外界のあらゆる情報に注意が向けられてしまって、目の前のことが手につかず、注意散漫や忘れっぽくなります。好奇心が動かされる場面では、過集中、過剰思考になります。一方、危険な場面では、身体がすぐに反応しないと、致命傷に至るので、いつでも全力で振る舞い、闘争・逃走モードに入れる準備をします。また、疲れすぎていたり、やりたくないことをやらされる場面では、心の余裕はなくなり、不快な感覚に支配されて、居てもたっても居られなくなります。不快な状況が続くと、嫌な刺激ばかりで、感覚過負荷の状態になり、それらの感覚を遮断させるため、視野狭窄、意識の狭め、集中力低下、注意の問題などが表れて、生活に支障をきたします。危機的な状況では、頭の中は、過剰な情報処理努力しなければならず、脳や身体は休まりません。特に、危険な場面では、感覚、情動、光景、臭い、音、声、視線、気配など過敏になり、驚愕反応を引き起こします。驚愕反応では、人の気配や音などにびっくりするようになるため、神経を張りつめて、警戒して、いつも怯えながら生活するようになります。そして、何処にも逃げ場がなくなり、追い詰められてしまって、苦痛に耐えるしかなくなります。
感覚過敏は、生理学的な防衛状態のときに起きて、様々なタイプがあります。例えば、怒鳴り声や話してる内容、犬の鳴き声、雷の音、扉を閉める音が気になる聴覚過敏、化学物質や食べ物の匂いが気になる嗅覚過敏、嫌いな食べ物に反応する味覚過敏、触れられることを嫌がる触覚過敏、影や暗闇、人が気になる気配過敏、体の不快感や違和感の体内過敏など、危険や恐怖を察知する感覚が普通の人より何倍も鋭くなります。長期に渡って、脅かされる環境にいると、神経が張りつめていき、筋肉の緊張を緩めることができず、睡眠の質が著しく低下して、生活全般が困難になります。その一方で、ストレスが多くて、生活全般が困難になっている場合は、自分の身体感覚を遮断させて、頭の中の空想世界に没頭したり、何も感じないようにする感覚鈍磨が起きたり、離人症、非現実感、失感情症、健忘症などの症状が現れます。その他、トラウマを負うことで脳幹最上部にある視床に集まった感覚情報が島および帯状回皮質に向かう間に断片化していく可能性があります。目や耳、肌を通して入ってくる感覚情報が視床の部分で解離されると、今ここでの知覚される対象のそれぞれが孤立して、断片化し、意識や認識過程の狭窄が起きます。発達早期にトラウマがある人は、感覚過敏と鈍麻の間を行き来していって、ADHDと類似した状態になりやすく、もの忘れ、注意欠陥、過集中、片付けができないなどの行動として現れます。
④感情・自己調整機能の障害
小児期にトラウマを体験した子どもは、人間関係や環境によって、自分が変わり、感情や覚醒度の移り変わりが激しくなります。例えば、大人の言うことをしっかり聞いている冷静なとき、興奮しやすくスリルを楽しんでいて感情的なとき、エネルギーが切れて無表情で憮然としていて無感覚なときなど、落差が激しく一日のうちにその間を行き来しています。身体は、過度にストレスがかかると、筋肉が硬直していき、ストレスが長引くと、全身がガチガチに固まり、逃げ場が無くなって、鬱状態にします。鬱状態から、時間をかけて自然終息すれば、躁状態に切り替わり、気分が良くなります。その場その場で気持ちが変わるため、合理的な思考が働かず、極端な感情が出ては苦しくなり、訳もなく悲しみ、理由もなく無力感に陥り、意味もなく怒りが沸いてきます。難しい問題に対しては、自分の感覚を麻痺させ、冷静に対処することができるのですが、ほんの些細な問題に直面すると、癇癪を起こしたりします。さらに、夜になると外の気配が暗くなるので急に怖くなり、寝る前に電気を消すことをとても怖がりますが(気配過敏、悪夢を見るから)、お化け屋敷は全然平気だったり、日中は誰よりも危険な状況を楽しんでいたりします。あとは、食事の場面では、過食や拒食を繰り返したりします。苦手なものを食べずに残すことは、一見、我儘なように見えますが、彼らの身体は、苦手なものを前にして、危機が迫ったように繊細に反応し、顔全体に圧迫感が出て、赤みおびて、汗が出始め、目は見開き、充血し、涙が眼球いっぱいに広がります。基本的に、不快な刺激に対して、繊細に神経が反応しやすく、痛みが瞬間的に走ったり、過剰に覚醒させられたりするため、ストレスや不安、動揺に対しての耐性領域が著しく狭いのが特徴です。
⑤過覚醒
過覚醒は、生き延びるための反応になり、交感神経のエネルギーが過剰で、心臓は活発に働き、全身に血液を巡らせ、手足は動きたがっています。過覚醒状態は、ほんの一瞬、刺激に敏感になるため、身体が勝手に反応して、気管支の活動性が上昇し、呼吸は浅く早く、心拍数は上昇し、血管は拡張し、発汗がみられます。過覚醒は、ストレスや怒りで、交感神経が一気に優位になり、情動に溢れていて、理性が利きにくく、体の不調や痛みが消えて、動きやすくて活発で、どこまでも無理が利く状態です。ただ、体に負担をかけ続けていると、エネルギーが切れて、急速に低覚醒に落ちるかもしれません。トラウマを負った人は、潜在的な脅威から、自分を守ろうしていますが、危険を感じると、扁桃体が強く反応し、頭の中のアラームが鳴り、警戒心が過剰に高まって、目は大きく見開き、耳は澄まして、全方向に意識が向いて、安全かどうか、危険がないかどうかを入念に調べます。そして、外からの精神的なストレスに反応しやすくなり、不安やストレス、焦り、苛立ちが高まると、交感神経の働きが活発になり、理性の働きよりも情動の方が強くなります。周りの人と繋がるよりも、脅威を遠ざけようとして、怒りや攻撃など好戦的な闘争反応や逃走などを示します。そして、情動の嵐のなかでは自分を客観的に分析できなくなり、周囲が見えなくなって、リスクを考えずに無計画な行動を取ったり、注意散漫になったり、パニックになったり、過集中になったり、不眠になったり、自己中心的な行動を取るようになります。人は過覚醒の症状のとき、聴覚が過敏になり、勝手に手足が動いたり、口が勝手に喋ったりすることがあります。また、理性でなんとか自分の身体の反応を抑えようとしても、難しくて、癇癪を起こすことがあります。過覚醒から凍りつくまでの間の不快な感覚を抑えようとして、過食、アルコール、薬物、買い物、セックスなどの代償行動に陥ることが多いです。
⑥低覚醒
低覚醒は、自分のエネルギーを温存させようとする反応であり、交感神経のエネルギーが低下し、背側迷走神経が優位になっており、心臓の働きが弱く、筋肉が衰弱か、崩壊しています。低覚醒状態は、刺激に対して、鈍感になり、集中力が低下し、注意が散漫で、解離性健忘を起こしたり、半分眠ったような状態で生活を送ります。喉がつっかえ、気管支の活動性は低下していき、呼吸がしにくく、喘息になりやすくなります。また、心拍数は低下し、血圧も下がっているため、めまいやふらつき、頭痛、疼痛、悪寒、パニックがよく起こります。その一方、胃腸だけは活動性が増加しているため、吐き気や腹痛が起きたり、下痢しやすくなります。低覚醒は、周りを警戒しながらも、息を潜めて、何かを我慢し続けている状態で、背側迷走神経が過剰になります。筋肉が緊張しすぎて、身体が凍りついているか、筋肉が極度に弛緩して、身体が緩みすぎている状態になっていて、うつっぽくて無気力な状態です。また、身体は怠くて、重くて、痛くて、動かすことさえも大変な状態かもしれません。人間関係に疲れたり、体調が悪くなると、現実世界よりも自分の心の世界に入り込んだり、身体の中に閉じ込められたり、身体の外にはじかれたりと無力感に満ちた体験しているかもしれません。また、表情が乏しく、意識がぼんやりした状態で過ごしていて、過去の恐怖や痛みを感じないように自分から切り離します。そして、生活全般が困難になると、自分が感じるさまざまな気持ちや身体感覚、時間感覚がわからなくなり、何も感じられないとか、何も考えることができないとか、エネルギーが枯渇して抜け殻のようになるとか、夢の世界のなかで生きているような人もいます。症状としては、うつ、解離性症状、心と身体の麻痺、失感情症、離人症、現実感喪失症等です。▶解離性症状・低覚醒の子どものページ
⑦回避行動
恐怖や恥、フラッシュバック、パニック、身体的な症状を呼び戻す引き金となるものを回避しようとします。しかし、危険なものに遭遇をしないように避けていると、次第に行動が制限されていき、人混みを避けたり、交通手段が使えなくなったり、外に出ることも難しくなって、家に引きこもるようになります。
⑧フラッシュバック(再体験)
外からの刺激により、怖い体験を突然思い出し、凍りついた感覚、情動、光景、臭い、音、声がフラッシュバックとして目の前に現れて、今まさに起きているかのように再体験します。睡眠中にフラッシュバックが起きると悪夢になります。フラッシュバック中は、脳の働きが通常の状態とはまるで異なっていて、頭痛や吐き気、身体のこわばり、恐怖、被害感、腹痛などの非常に辛く苦しい状態になります。人はフラッシュバックや悪夢により、疲れ切ってしまうので、生活に大きな支障をきたすようになり、仕事や家事、学校等に通いたくても通えなくなることがあります。▶PTSDフラッシュバックのページ
⑨自己イメージ
自分に対するイメージが、過度に否定的か、あるいは空想的で誇大化されている場合があります。人からどう見られているか気にしており、華やかに振る舞いみんなの注目を集めようとする反面、自分に自信がなくストレスやプレッシャーにひどく弱いことがあります。また、子どもの頃にトラウマを受けると、矛盾や分裂を孕んだ自己イメージを持つようになることがあります。例えば、社会交流システムが働いているときは、周りに優しく、世話役になり、驚かしたり、笑わしたりするので、みんなに好かれています。一方で、過覚醒のときは、問題行動を起こすので、嫌われてしまったり、低覚醒のときは、無表情なので、不気味がられたりします。そのため、人間関係が不安定になり、ことごとく失敗していけば、自信を無くして、自己否定感が強まります。また、本当の自己は、不幸な生い立ちにより、無力感に打ちのめされたとか、心は暗く救いようがないので、強いふりをしたり、明るいふりしたり、まともな人間のふりをしたりと偽りの自己を育てます。さらに、長年に渡るトラウマの犠牲者は、恐怖や痛みを感じなくしていきますが、それと同時に、自己認識や身体イメージが喪失していくことがあります。
⑩身体症状
子どもの頃からの長年にわたるストレスは、身体を緊張から硬直、過覚醒、凍りつき、不動状態にして、視床下部、下垂体、副腎(HPA軸)からストレスホルモンを過剰に分泌させるので、脳や体に慢性的な炎症を引き起こします。そして、大人になってからの健康状態に影響を与えて、具体的には、心臓病、がん、自己免疫疾患、線維筋痛症、過敏性腸症候群、うつ病など生活全般を一変する病気に罹りやすくなります。また、トラウマを受けることで、自律神経系の働きが乱れて、気管支や消化器の働きが異常になり、様々な体調不良を起こします。つまり、トラウマという症状は、単に心の傷といったものではなく、全身の疾患と現在では言われています。例えば、危機的状況が長引くと、交感神経系の働きが過剰になり、消化機能は悪くなります。さらに、筋肉は硬直して、呼吸は浅く早く、動悸は激しく、全身が熱くなり、発汗が見られて、パニックや過呼吸を起こします。また、戦うことも逃げることもできない状況に追い詰められると、背側迷走神経が過剰に働くため、胸が苦しく、息もしづらく、身体が凍りつくか、死んだように身動きが取れなくなります。そのうえで、容赦なく止めを刺されるような外傷体験をすると、交感神経系のブレーカーがシャットダウンし、心臓が落ちるような感覚のなかで、心拍・血圧が下がり、めまいやふらつきで倒れ込み、手足の筋肉は崩れ落ちて、動けなくなります。また、日常生活で危機的状況が長引いていくと、人は息を潜めて、身体を収縮させるので、肩や首は固まり、眉間や顎に力が入り、みぞおち辺りに大きな塊が出来て、胸や胃腸が締めつけられる痛みが出るかもしれません。また、手足は鉛のように重たくなるか、力が入らなくなり、冷たくなっていくかもしれません。過覚醒からの睡眠不足になり、身体の免疫系や神経・内分泌系の調整がうまく働かなくなると、たとえストレス要因が無くなっても、元のリラックスした状態には戻れなくなります。そして、交感神経のエネルギーが尽きて、背側迷走神経が優位の日常生活になると、身体に全く力が入らず倒れてしまうとか、ベッドから起き上がれないとか、椅子に座っているのも苦痛など、原因不明の疼痛、喘息、頭痛、吐き気、めまい、過呼吸、吃音、食欲不振、過食、便秘、下痢など様々な身体症状が現れます。身体が限界の状況にあるときは、熱かったり、冷たかったりしますが、限界を超えてしまうと、全身は固く、冷たくなり、体温調整ができず、夏なのにジャンパーを着たりするようになります。
⑪強迫観念
過剰な警戒心から、身体は硬直していて、人の目を気にしています。人前では、自分の不安要素がバレないように、完全主義で自分の安全を保障しています。また、感情や自己調整機能に調整不全があり、モヤモヤ感やイライラ感があって、その場にいられないとか、自分で自分を保つことが難しいときがあります。さらに、生きるか死ぬかのモードで生活していて、危険があるかどうか、安全かどうかが細かいところまで気にして、自分が人を傷つけてしまう不安や人から傷つけられることを恐れています。このような自己の不全感や生体機能のリズムの異常から、思考や行動をコントロールしようとして、強迫観念や強迫行為に陥ります。また、自分が正しいということに固執していき、不快なエピソードや不確実性に耐えることが難しいです。
⑫嗜癖(依存症)
ストレスに長年に曝されるとセロトニンが不足していき、好きだったことに対する興味や意欲が無くなり人をうつ状態にします。その一方で、今の苦痛や不快感を麻痺させて、自分を快適にしてくれるものとか、生き生きとした気分になれることに対して、異常なまでにのめり込んでいくため、薬物やアルコール、過食、買い物、ギャンブル、恋愛、セックスなどの依存症に陥りやすく、周りの人を巻き込んでいきます。常に周囲を警戒して過覚醒の人は、自分を落ち着かせようとして、過食やアルコール、セックス、電話、チャットに依存して、覚醒水準を下げます。身体が麻痺して低覚醒の人は、薬物や自傷行為、興奮をもたらすような行為にはまります。
⑬空想傾向
変えようのない家族や学校生活に絶望して、無意識のうちに、本当の親を探したり、自分をもらってくれる新しい家族と巡り会うという空想に耽る傾向があります。早期トラウマを受けた子どもは、小さな変化であっても過剰にショックを受けてしまうため、身体の感覚や現実感を切り離して、現実逃避の世界に陶酔し、膨大な時間を費やすことがあります。しかし、大人になる過程において、学業や部活、仕事で忙しくなるため、空想に費やす時間は減っていきます。
⑭極端に混乱した思考
フラッシュバックや悪夢に襲われ、生きるか死ぬかという世界を生きており、善か悪か、白か黒かといった極端な思考になりがちです。また、過去のトラウマによって凍りついた思考・感情・欲求がフラッシュバックとして何十回も蘇ってくるため、今ここでの思考・感情と過去の思考・感情の区別ができず、混乱していきます。例えば、物音ひとつで被害妄想が拡大していったり、自分とは正反対の欲望に取り憑かれて、それこそが自分の欲望ではないのかと倒錯的になることが起きます。
⑮意味体系の変化
恐怖やフラッシュバック、情動のコントロールのできなさ、身体の痛みなど、トラウマの影響により、無力化されて、打ちのめされやすい状態にあります。また、自分で自分の状態を変えようがなく、どうしようもない不幸を呪っていて、生きていくことに希望を見い出せず、絶望感だけが残り、自分を支えてくれていた信念が喪失していきます。そして、瞳は凍りついたまま、代わりとなるモノに執着していき、こだわるようになり、そのモノに尊厳を見い出します。
⑯集団生活が苦手
社会の枠組みのなかで生活していくことが苦手です。学校の行事で、皆と同じことをさせられる場面では、じっとしていられなくなります。規則やルールにより、じっとさせられている場面や従わさせられる場面では、過去の身動きが取れなかったときのトラウマが思い出され、神経が痛み、心身に不快感が出ます。学校に行くことが嫌になり、地獄になります。
⑰変化を妨げる暗黒面
凍りつきや虚脱のトラウマを持っている子どもが、家庭や学校のなかで、長期に渡って脅かされつづけると、苦痛だらけになり、人間社会への不信感が強くて、反発する力が大きくなります。次々と辛いことが起きるため、神経が尖って、傷つきやすくなった心と身体が、ストレスや不快なもので、さらに萎縮してしまうと、心臓が痛み、呼吸が止まりかねないので、心と身体が切り離されます。心と身体を分離させて、生命を維持しようとする力は、肯定的な面もありますが、傷ついた人をその場に留めてしまって、さらなるダメージを身体が負う悪循環になり、変化を妨げる暗黒面と言えます。また、全身に力を入れていないと不安で、普段から、過緊張や凍りつき状態でいるほうが安心で、人間がいつ危険なものに豹変するかもしれないという歪んだ認知になります。さらに、不条理な目に遭わされ、周りから足を引っ張られると、影の暗黒面が強くなり、捕食者側に回って、暴力や暴言を吐き、他人を攻撃する人になってしまいます。
⑱反発心と刹那的な生き方
子どもの頃から、自分の素直な気持ちを出しても、拒絶される経験を繰り返してきました。他者への基本的信頼感が育たないまま大人になると、自分の本音や本当の感情の出し方が分からなくなり、言いたいことが言えずに、天の邪鬼になったり、駄々をこねたり、物事に反発していくようになるかもしれません。そして、人生に絶望していくと、常に嫌な気分になるため、自分の負担を減らして、今を楽しむことが全てになります。人生はただの暇つぶしになり、人と関係を築いて、将来を考えるとか、良くなろうとすることはどうでもよくなり、ついつい反対の意見を言って、刹那的な生き方になります。
トラウマケアこころのえ相談室
論考 井上陽平