
2017年に日本で上映されたアメリカ映画です。
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ
あるとき宇宙船が地球上の各地に飛来します。
この宇宙船のデザインは、かなり巨大でお菓子のばかうけに似ています。
ストーリーは、謎の知的生命体ヘプタポッドと対話をするために、女性言語学者のルイーズがアメリカ軍に雇われます。
ヘプタポッドは人類に何かを伝えようとしており、ルイーズは何を伝えようとしているかを探っていきます。
ヘプタポッドの目的は何なのか?地球の侵略か?それとも…
地球では、謎の知的生命体を恐れる人たちがいて、侵略される前に叩き潰そうとする国家と対話を試みようとする国家に分裂していき、結束することが不可能になっていきます。
結末に向かう過程において、ヘプタポッドの使う文字を懸命に読み解いていく場面は、退屈になったりもします。
時折、母娘の場面が出てくるので、過去の思い出がフラッシュバックとして蘇っていると思って見ていたら、衝撃の結末が待っています。
ルイーズは、ヘプタポッドとの関わりを通して、未来に起こることを分かる能力を獲得していきます。
現在の出来事と未来の場面の間に行ったり来たりして、究極の選択肢に迫られます。
たとえ幸せになれない運命だと分かっていても、それを引き受けるかどうか…。
そして、これから最愛の人と、そして生まれてくる娘に対して、どういう気持ちで過ごしていくのだろうとか、どんな思いをして生きていくのだろうと想像すると胸が熱くなります。
人は未来に起こるであろうことを覚悟して生きれば、一瞬一瞬を大切にすることができるように思いました。
私も人生において、自分の幸せよりも、ある種の覚悟を負わされて生きているので、この映画には共感できました。
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